明治大学スケート部 部長 小野島 真

 明治大学体育会スケート部は創部100周年を迎えました。100年前といえばまだ関東大震災の影響が色濃く、東京は復興途上の頃であったことを考えると、当時スケート部を立ち上げた方々のご苦労が偲ばれます。

 私がスケート部に関わるようになって十数年ですが、その短い間にもさまざまなことが起こりました。その何倍もの年月の間にどれだけの人々の思いがこのスケート部に込められているのかを考えると、この歴史と伝統を継承することの重さを思い知らされます。この先も明治大学体育会スケート部の歴史が積み重ねられていくことを願うとともに、わずかな期間とはいえそこに関わった者として、そのために可能な限りの力を尽くして参りたいと存じます。

 大学関係者、連盟関係者、駿台スケートクラブ(OB・OG会)、保護者、そして学生スポーツを愛する方々をはじめ、多くの方に弊部は支えられております。改めて感謝申し上げるとともに、今後も変わらぬご支援を何卒よろしくお願いいたします。これまでの伝統を引き継ぎながら、新たなことにも挑戦し、次世代に引き継ぐことができたらと考えております。

 本年、57年ぶりにスピードスケート部門において女子部員を迎えることになりましたが、こうした新たな取り組みを通じて、大学スポーツがさらに活性化することを願っています。弊部の活動が少しでも日本の学生スポーツ、スケート界、アイスホッケー界に貢献できるよう、さらなる挑戦に取り組む所存です。次の110周年がさらに輝かしいものになるよう願いつつ、現部長としての挨拶とさせていただきます。

明治大学スケート部 副部長 柴田 有祐

 明治大学体育会スケート部が創部100周年を迎えられたことを心よりお祝い申し上げます。創部100周年という節目にスケート部の副部長として立ち合い、また記念史への寄稿の機会を与えられたことを誠に嬉しく光栄に思います。

 私がスケート部の副部長になったのは2019年です。新年度が始まってひと月後には元号が「平成」から「令和」に変わる年でした。年末年始に釧路で開催されたインカレ第92回大会では、わずか0.5ポイント差で総合優勝を逃し、非常に悔しい思いをしました。最後の競技となったスピードスケートの種目がすべて終了し、4年生による引退の挨拶を聞いていると、まだ部にかかわるようになって1年余りしか経っていないにもかかわらず、彼らの4年間の思いに胸を打たれたことをよく覚えています。

 翌年の第93回大会は、新型コロナウイルスの影響で中止となりました。以降、私が在外研究でいったん副部長の任を離れるまでの間は、感染対策を徹底した大会運営がなされました。それから2年たった2025年現在、大学の授業や課外活動は平時の状態を取り戻しており、インカレも今年度は大きな制限なく開催されるものと思われます。本学スケート部が100周年を迎える年に、学生たちが思う存分力を発揮できる場が与えられることをとても喜ばしく思います。

 インカレの第1回大会が開催されたのは、明大スケート部が創部された1925年の年始だそうです。言うなれば、明大スケート部とインカレとは歩みをともにしています。過去に93回開催されたインカレにおいて、明治大学は61回にも及ぶ男子総合優勝を誇っており、他を圧倒する成績を残してきました。3部門すべてを制する完全優勝も3回記録しています。

 歴史と伝統をもつ明治大学スケート部にかかわらせていただけることを誇りに思いつつ、今後のスケート部のますますの発展を祈念して100周年のご挨拶とさせていただきます。

 長い歴史を通じて、3部門すべてにおいて常に高い成績を収め続けることの難しさは想像に難くありません。それを成し遂げてくることができたのは、ひとえに関係者の皆様のお力によるものと思います。学生たちの日々の努力はもとより、監督やコーチの熱心なご指導、OBOGの皆様の温かいご支援、保護者の皆様の支えなど、部にかかわるすべての人たちの尽力によって、100年の歴史と輝かしい実績が積み重ねられてきました。ここに改めて感謝申し上げます。

明治大学スケート部 総監督 佐々木 創

 明治大学スケート部が創部100周年を迎えるにあたり、これまでの歴史を築いてこられたOB・OGの皆様、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

本学スケート部は1925年の創部以来、日本のスケート界を牽引し、多くの優秀な選手を輩出してまいりました。フィギュアスケート、スピードスケート、アイスホッケーの各分野において、数々の輝かしい実績を残し、国内外の舞台で活躍する選手たちを送り出してきたのは、先輩方が築かれた伝統と、弛まぬ努力の賜物です。

 特に、全日本選手権や日本学生氷上競技選手権(インカレ)での優勝、日本代表としてオリンピックや世界選手権での活躍は、明治大学スケート部の誇りであり、後輩たちにとって大きな励みとなっています。選手の努力はもちろんのこと、長年にわたり支えてくださった監督・コーチ、スタッフ、そして応援してくださる皆様の存在が、今日の明治大学スケート部の礎となっています。

 これからの将来に向けて、私たちはさらなる飛躍を遂げるべく、一層の努力を重ねてまいります。競技力の向上はもちろんのこと、スポーツを通じて人間性を育み、社会に貢献できる人材を輩出することも、我々の使命と考えています。伝統を守りつつ、新たな挑戦を恐れず、次の時代を担う選手たちが世界に羽ばたける環境を整えていく所存です。 明治大学スケート部に関わるすべての皆様に、引き続きのご支援、ご声援を賜りますようお願い申し上げます。そして、これまで築き上げてきた100年の歴史を胸に、新たな未来へ向けて共に歩んでまいりましょう。